老人性いぼは、主には肌の老化を原因として発症する状態です。人間の肌は一定周期で生まれ変わりを繰り返しています。
ターンオーバーと呼ばれるこの生まれ変わりの周期は、しかし加齢などを原因として少しずつ乱れがちになっていきます。
すると肌にメラニン色素が蓄積されやすくなり、また肌そのものもごわついたりしやすくなります。
その結果としてそれらが肌表面に出現したのが老人性いぼです。
色や大きさ、数などは個人差があります。
しかしそれが全身の健康に大きな影響を及ぼすと言うことはなく、これはいわゆる良性腫瘍に該当します。
これに対してコンジローマは、ウイルスに感染することで発症する性病であると言う点が、まずは老人性いぼとの違いとして挙げることができます。
老人性いぼは人から人にうつると言うことはありませんが、コンジローマの場合は性交渉を感染経路として、人から人へとうつると言うのも違いのひとつです。
それから症状が発症する部位にも違いがあり、老人性いぼの場合は全身の中でも、特に紫外線を多く浴びやすい顔や首、胸元、背中や手の甲などにできやすいことが多いです。
一方のコンジローマは性病ですから、男女ともに性器や肛門周辺に表れやすいのが特徴です。
そしてコンジローマに関しては、ローリスクのものもある一方で、放置することにより男性であれば陰茎がん、女性であれば子宮頸がんを引き起こす可能性があるハイリスクのものもあります。
つまり放置によって全身健康そのものに影響が及ぶこともあると言うのも、両者の違いのひとつです。
老人性のイボではないような気がする・・・と思うなら早めに病院院へ行く方が良いでしょう。